脊髄

明日脳脊髄液を採取します。ミスがないことを祈るのみです。

脳脊髄液を取り出すには腰椎穿刺という方法を使う。腰椎穿刺とは、腰椎の高さで脊柱管に注射針を刺し、そこから10mℓほどの脳脊髄液を取り出すというものである。腰椎穿刺は慎重に行われなければかなり危険である。まず、刺す位置が高すぎると脊髄を傷つける恐れがあるので、ヤコビ線(左右の腸骨稜の最高点を結んだ線)よりも下を刺さねばならない。脊髄の本幹はもっと上で終わり、より下には馬尾と呼ばれる脊髄神経根の束しかないので、その位置なら脊髄を傷つけないですむ。腰椎穿刺の危険はそれだけではなく、脳腫瘍や脳出血で脳圧が上がっているとみられるときは禁忌である。なぜなら、脳脊髄液が穿刺部から激しく流れ出し、頭蓋内から脊柱管への流れが急に強くなり、その勢いで小脳が脊柱管に引き込まれて大孔に詰まり、延髄を圧迫(脳ヘルニア)して最悪の場合は死に至る恐れがあるからである。したがって上に挙げたような脳圧亢進の所見があるときは腰椎穿刺をしてはいけない。また、視神経乳頭を観察する眼底検査や頭部CT検査を先に行っておかねばならない。by wikipedia