日本の司法はどこへ行く

5人を車で次々とはねて2人を殺害し、3人に重傷を負わせた男が無罪になりました。真犯人が別にいて被告は無実の罪で捕まっていたと言う訳ではなく、犯行当時心神喪失だったからと言う理由で無罪です。普通の人であれば人を殺す意思がなくても過失致死として罪に問われるはずですが、心神喪失で善悪の判断がつかないというだけで無罪になるのが今の司法の判断のようです。人を殺したと言う事実を軽んじる事は裁判官として駄目だと思います。

偏った意見だとは重々承知ですが、この判決は被告・・・というよりは心神喪失の状態の人間が人間ではないと司法が認めた判決と言えるのではないでしょうか。人災ではなく天災のようなものとして扱ったとしか思えません。例えるなら人里に下りてきた熊です。熊の場合は仮に人を殺めたとしても熊が責任を問われることはありません。なんと言っても熊ですからね。でも人を襲った熊の場合はまず間違いなく射殺されるので、結果だけ見ると熊のほうが責任を全うする分偉いです。

つまりこの判決は「人の形をした熊が人里で生活することを許可した」ということです。しかも「人の形をしてるから人権はあるけれど、熊だから法律は関係ない」というオプション付きです。裁判官は動物愛護団体にでも所属してるんでしょうか。本当に勘弁してほしいです。