Winny-悲劇の終幕-

Winny開発者に有罪判決が出ましたね。いささかおかしな判決ですけど。『著作権侵害に利用されていることを明確に認識、認容しており、独善的かつ無責任な態度に対する非難は免れないが、インターネット上で著作権侵害をことさら生じさせることを積極的に意図したわけではない』と言い渡しているので、製作者側にはWinnyを作った目的の内に著作権侵害幇助の意図はないと司法は判断したわけですよね。つまり製作者側に幇助の意図がなくてもWinny利用者が著作権を侵害してしまえば開発者が逮捕されるということになりますね。
でもおかしな話です。Winnyが普及する前から音楽CDやデータCDの違法コピーはありました。コピー対策として色々な対策が打ち出されてきましたが、そのコピー対策を対策するライティングソフトが必ず世に出てきました。CloneCDとかが有名です(数年前のゲームラボ情報)。今回のWinnyの開発者が著作権幇助であるならライティングソフトの制作会社やDVDリッピングツールの制作会社も検挙されるべきですよね。更に言うならWinnyの使い方を記事にした出版社もまとめて検挙されるべきです。著作権侵害に利用されていることを認識していないわけがないですから。でもこれを言い出すと何でもかんでも何かの幇助になりそうです。
結局のところ見せしめ的な意味を含ませたんでしょうね。第2のWinny・・・どころか第3第4と出てる気がしますが、これから開発しようとする人を抑制する意味での有罪判決なんでしょう。